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2016年11月14日 (月)

今週のマーフィー

今週のマーフィー。

いよいよ大詰め。来週最終話です。
早いな~~。

今回も昨年の記事を転載します。

ポロがいなくなった家尉を心配して、部下が押しかけてきて酒盛りをするところからですよね。

<2016年7月18日記事より>

西門の携帯に妻からLineが。

「あなた、ボスを慰めに行くのはいいけど一体いつ帰ってくるの?それって残業?」

あわてて隠したが遅かった。

「ボス・・・・僕らは同僚というだけじゃなくて、それ以上に友達だろ?」

そんな彼らの気持ちがうれしかった。

「ありがとう」

しかし。
しばらくすると三人は酔っぱらって寝てしまい、起きているのは家尉だけ。

「一体今は誰が誰に付き添っているんだよ!もっと早くにわかっていたら、あんなに感動なんてしやしなかったのに」

自分のひざを枕に寝てしまった西門から身を避けようとすると、西門が叫び声をあげた。

「行っちゃだめだ!」

「なんだよ」

「お前が経験してきたことはもちろんオレにはまったく経験ないことばかりだけど、けどお前の心がすごくすごく痛いってことはわかるんだ。だがお前ってやつはプライドが超高くてよ、しかも何でもないふりをしたがる。オレたちが慰めたくてもどうしようもないんだ」
「お前らの慰めなんかいらないんだよ・・・」
「そらそら、お前ってやつはいつもそうなんだ!おまえのそういうところがそばにいる人間にさみしさを感じさせるんだよ、わかってんのか?お前がなに考えてんのかわからなくて、かえって悪い方向に考えてしまう・・・・もっと心配になって・・・・かえって・・・・お前に本当のことを言いにくくさせてるんだ・・・・ボス・・・・・おれらって友達じゃないのか・・・・・(眠)」

54「本当のことってなんだよ」

「起きろよ」

「死んだって言わない!・・・・本当のことというのが・・・・ポロがいなくなって・・・お前が家に一人で辛いだろうと心配した・・・・・曉彤彤がみんなに知らせたって絶対言っちゃダメって言ってたってことだなんて・・・・・あれ、おれ今何か言ったか?(眠)」

53「おれって・・・・そんなに人に心配かけてるんだ・・・・」

自分の部屋に戻り、母親から返されたブローチを手に取って考える。

「おれがそんなに心配をかけてしまうから、身の回りの人たちは本当のことが言えないんじゃないんだろうか」

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59『父さん。母さんはなぜ帰ってきたのにまた行ってしまったの?本当にどうしてなのかを知らないの?』
『私は・・・そ・・・そうだよ・・・・なんで知ってるんだよ』

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『君は言ってくれる?母に一体何が起きたのかを。それから・・・・どうして彼女がお金に困っていることを知ったのかを』

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「なにかをみんな言わないでおこうとしている・・・・。でも僕はもう8歳の子供じゃない。自分でその答えを見つけられる・・・・」

彼の手には芝羽からもらった母の連絡先が記されたメモが。

思い切ってかけてみると、声に聞き覚えのある男性が出た。

切ってしまった。

一方曉彤は。

「彼がずっとあのブレスレットを持ち歩いているなんて思ってもみなかったわ・・・」

そこへ少強からのLineが。

「心配しないで。家尉はちゃんと家に戻ったから。僕と西門、安婷が日替わりで彼に数日つきそえば、あとはおそらく自分でなんとか立ち直れるだろう」

「そんなの、だめよ。ポロがまだみつかってないのに、紀家尉一人でどうしたらいいのよ」

そう言って、パソコンでなにやら作業を始めた。

それから3日。カレンダーを見て彼女はこうつぶやく。

「紀家尉はもう何日もポロなしで過ごしているのね。元気にしているかしら・・・・。やっぱり様子を見に行った方がいいかしら。ちょっとだけでいいから」

「だめよ。こんな風に突然会いに行ったらすごく変じゃない」

そこで都合のいい口実を思いつく。

指輪を返すことだった。

<2015年7月19日記事より(内容一部修正しました)>

62家ではなく、彼の事務所を訪ねた曉彤。

「紀家尉はどこ?返したいものがあって・・・・」
「家尉は・・・・」
「ええと、ボスは出勤してないんだ」
「どうして?」
「僕らもどうしてなのかはわからないんだ。彼ってそうだろ・・・連絡が取れないんだ」
「連絡が取れない?どれくらい?・・・あなたたち、誰も彼と連絡とってないんじゃ?・・・・なにかあったんじゃないの・・・・!」

と電話をかけようとする曉彤。それを「無駄だよ」と制止する西門。

「かけても誰も出ないよ」
「一体どこへ行ったんだろうね」

そうやっていろいろと彼女の不安をあおる西門。

曉彤は飛び出して行った。

家尉は数日香港へ行ってるだけ。けれどそれをあえて言わずにおいたのは西門の策略。

「彼女をびっくりさせて緊張感をあおれば気づくはずさ。彼女にとってボスがどんなに大事な存在なのかをね」

家尉の家まで走ってきた曉彤は、彼の名を呼びながら呼び鈴を何度も鳴らした。

64「一体どこへ行ったのよ。どうしていつも電話に出ないの?」

すると彼女の名を呼ぶ彼の声が。

「ポロ、行くぞ!ゆっくりな」
「行こうか」

そういって差し出された手を握ろうとすると消えてしまった。

幻だった。

「・・・・・ポロもいないのに・・・・・彼を一人にすべきじゃなかったわ・・・・」

61
家の前で何時間もじっと待ち続ける曉彤。

そこへ近づく人影が。

家尉だった。

「紀家尉!」

彼女の姿に驚く家尉。

「ごめん。飛行機だったから携帯を切ってて君からの電話に出られなかったんだ」

「關曉彤。疲れただろ?・・・・・僕はようやくわかったんだ。以前君が僕に顔を合わせるのがどれだけ辛かったかって。君はとっくに知ってたんだろ?僕が父と母の浮気で生まれた私生児だって・・・・。やっぱりそうか」
「じゃあ、あなたは・・・・知ってしまったのね?」
「それを隠すのは辛かっただろ?いろいろ考えてみれば幼いころからどうしてこんなにちゃんと別れるということが気になるのか・・・・もしかすると母が僕を捨てたその時始まったのかもしれないな」
「・・・・紀家尉」
「あの頃はただ母が僕を捨て去った事実を受け止めるしかできなかった。でも僕も成長した。自分で選択することができる。母が前回戻ってきて、また行ってしまったことにきっとなにか原因があると思って、だから香港の父のところへ行ってきたんだ」

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「家尉!」

「うれしい驚きだよ!どうした?香港へ出張か?」
「わざわざ父さんに会いに来たんだ」
「わお。珍しいね」

素直に喜ぶ父。

「昨夜ポロがいなくなった。一晩中探しても見つからない」
「警察へは?・・・お前は?大丈夫か?Are you OK?」

父は、母、彼女に加えて愛犬までも失踪してしまったということが、息子にどんな打撃を与えたかを心配していた。

「ポロのことより周りの人は・・・・僕のことの方を心配しているみたいだね」

「曉彤は何日も台北中を一緒に探してくれた。従業員たちはボタンの掛け違いも顧みず、靴も左右違っているのに、寝間着のまま、僕をなぐさめようとみんなで家まで来てくれた。さっきの父さんの反応と同じだ。みんな、僕が打撃を受け止める力がないと思ってるんだろ?だから、いろんなことを僕に隠してる。どうしても僕に言えないのかな?」
「家尉・・・」
「父さん。もしかすると以前の僕は大人になり切れてなかったかもしれない。だけど今日からは、すべてが壊れたとしても自分でちゃんとやっていけるから。信じてほしいんだ」

「昨日、母さんのアメリカの電話にかけてみた。男の人が出たよ。母さんには・・・・他に男の人がいるの?」
「・・・・・その人はママの・・・・・法律的な夫だ」

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小さいころ。
その男の人からの電話を取ったことを思い出した。

「Hello!」
「ハロー!」
「ママに替わってくれる?」
「おじさん、だあれ?」
「Well(ええっと)・・・・・」

そこで電話は切れてしまった。

また、母がこそこそ誰かと話しているのを思い出した。

「言ったでしょ?帰りたいと思ったら私の方から電話するから。もう電話してこないで。いい?」

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「どうりで、あの男の人の声に聞き覚えがあると思った」

「知り合ったころ、二人は別居中だった。協議離婚の調停中だったんだ。その事実を知った時にはもう私は君のママを愛してしまっていた。けどその後、仕事が忙しくて家族と過ごす時間がなくなってね。おまけにそのころからママとはいろいろいざこざが絶えず、それでなんとなく家から足が遠のいてしまったんだ」
「いつも父さんが家にいなかったのを覚えてるよ」
「でも一番心が痛いのはお前のママは・・・彼女はアメリカの夫が事業が忙しくてそれが原因で離婚を考えるはめになったのに、皮肉なことにその事業が失敗してね、帰らなくてはならなくなったんだ」
「じゃあ・・・・引き留めようとはしなかったの?」
「したさ!・・・・条件を出したんだ。私はこう言った。私は君の夫を助ける資金を出せる。だがその条件としてここを・・・・家尉から即刻離れるというものだった。なんということだ・・・・彼女はそれを飲んだんだ!」

「間違ってたよ。どんなに後悔したか。お前のことを考えてなかったんだ。お前に罪はないのに・・・・。お前の成長の過程でどれだけ母親がそばにいることが必要だったか・・・・」
「・・・・・平気だよ。親になるのに説明書なんてないんだし。もっと言えば・・・・ここまで父さん一人で僕を育ててくれて・・・・きっと僕より辛かっただろ」
「家尉、すまない。・・・・すまない、一生の心残りを作ってしまって。私が悪いんだ。お前に申し訳ない・・・」
60「大丈夫さ。おれって強いんだぜ。事実がわかってもそんなに気落ちはしてないんだ。もし永遠に知らなかったら、傷が癒えるチャンスがなかったかもしれない」

父は励まし労わってくれる息子の成長がうれしかった。

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「意外だったのは、事実を知ったあの日がここ数ヶ月で一番ぐっすり眠れた夜だったことだ。もしかするとわかったことがひどくても大したことではない時には、返って平然としていられるのかもしれないな」
「紀ママのことは、わざと隠してたんじゃないの。あなたとお母さんがあんなにも幸せそうだったから、どんな風に言ったらいいのかがわからなくて・・・・・」
「君はなんでそんなにばかなんだ?傷ついたとしても、いつかは僕が知ることじゃないか。いつまで僕を守れると思ってたんだ?」
「ごめんなさい・・・・」
「そのことに向き合う十分な力があると僕が信じさせられなかったから、君に無理をさせたんだね。父から聞いた。君、父に電話したんだってね」

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「一人で台北に帰って大丈夫か?」
「なんの問題があるんだよ」
「私が何を聞いているのかわかってるんだろ?ポロはみつからない、曉彤とも別れた。台北の家は広い。さみしいとは思わないのか?」
「それって僕ら父子がどんどん似てきてるってことでは?僕らはね、仕事に専念しさえすればほかのことはどうでもいいんだよ」
「実はさ・・・・実は曉彤が自分から電話してきたんだよ。母さんのことを早くから知っていて、自ら私を訪ねてきたんだ。どうしたらいいか相談したいって。私は言ったんだ、おまえにこのことは言うなって。私も彼女同様もがいていたんだ。見たところ・・・・彼女はお前のことをすごく気にかけてるよ」

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63「やっとわかったんだ。別れた時、君が僕に言った言葉の意味が。もしかすると僕と出会ったから君をこんなにも苦しめることになったのかも。別れてさえはっきりと話すことができなくて・・・・なのに僕は君を正直じゃないと責めたんだ」
「私もいけないの。あなたを尊重していなかった。自分の気持ちを正直に伝えずに一方的に別れようと言い出した。それがちゃんと出会ってちゃんと別れるということだと思っていたの」

<2016年7月20日記事より>

家尉は曉彤にクラブサンドイッチを作り、二人でなぜだか床の上に座っている。
そこはポロの定位置だった。

「ポロはここで寝そべって、僕らのことをどう見てたと思う?」
「あなたのこと、ものすごく幼稚だって思ってたかもね。私に来いと言ったり行けと言ったり・・・。知ってる?あなたが花蓮に何日か出張したときね、ポロはものすごくやさしくてずっと私のそばから離れなかったの。でなきゃ、あなたの家ってこんなにも大きいんですもの、がらんとしていて、もし私一人なら何日も住んでられなかったわ」

「実は君と別れたあの夜、ポロはベッドで一晩中僕に寄り添ってくれたんだ。ポロがなめてくれたから、自分がベッドに一日横たわっていたんだと気がついた。いてくれてよかった。餌を食べさせたり散歩に連れて行かなきゃいけないから起きれたし・・・・でなきゃ、こんなに早く元気にはなれなかった。僕らがポロの面倒をみてるように見えて、実のところ、ポロの方が僕らの面倒を見てくれているみたいだね」
「ここ二日、ずっと考えていたの。最後にポロをつれて歩いた時、どんなだったかなって。最後に撫でたのはいつだったかなって。すごくすごく会いたい・・・・」

「ねえ・・・万一ポロが本当にもう戻って来なかったらって考えた?だったらどうする?」
「僕はあきらめない。どんなに時間がかかっても・・・・・この場所はずっとポロにとっておく」
「あなたがすごく情に厚い人だってわかってる。もしかしたらポロは今頃家に帰る途中かもしれないしね」
「・・・・關曉彤。なら、君は?」

65そういうと、思わずキスをしそうになる家尉。でも受け止めることができない曉彤は顔をそむけて、「お手洗いに行ってくる」と立ち上がって行ってしまった。

「おれは一体どうしたんだ・・・・!」

そんな自分を責める家尉。

床から立ち上がってがっくりとソファに腰掛けると、彼女の携帯が鳴った。
曉彤に声をかけようと持ち上げると、そこには子諺の名前が。同時に彼女のバッグの中にあの指輪が入っているのをみつけてしまった。
家尉が勝ったら返さないはずの、あの指輪を。

72「つまり、君は負けを受け入れたくないんだ・・・・・指輪を僕に返すつもりなんだな」

トイレから帰った曉彤。

「時間も遅いし、もう帰るね」
「待って。さっき言ってただろ。なにか僕に返すものがあるって」
「・・・・今日来たのは、本当はあなたの指輪を返すためだったの」
「ということは、どうしても僕に返したいんだね?」
「この指輪はもともとあなたのものだし、私が持ってるべきものじゃない」

66そう言って、指輪を家尉に手渡した。

場面変わって、曉彤の病院。

彼女の診察室に、家尉の大学の同期である阿達が妻のことで相談に訪れていた。

結婚後すぐに癌に侵されていることがわかって入院を続けている彼女が治療を拒み、夫である彼さえも避けるようになっていることに対する相談だった。

そこへ彼女の担当看護士が彼を探しにやってきた。姿が見えないというのだ。

そんな彼女は家尉の離婚後事務所を訪れていた。自分と阿達の離婚式をやってほしいと頼みに来ていたのだ。

驚いて離婚の理由を問いただす彼に、彼女は、「いつ死ぬかわからないという辛い日々がどれくらい続くかわからない。自分にまだ気力が残されているうちに阿達との間にきちんとピリオドを打ちたい」と答える。

言葉を失う家尉。

「阿達は応じないだろう・・・・」

そこへ阿達から電話が。

「小玲はここにいる。慌てないで来いよ」

公園のベンチで阿達を待つ二人。すると阿達は曉彤と共にやってきた。

71「お前は一体いつまでおれを避け続けるつもりなんだ?なにかあるならまずおれと相談してくれよ」
「阿達・・・・わたしたち、離婚しましょう」
「わからないよ。なにかおれが間違ったことでもしたのか?離婚するほどの重大なことなのか?」
「あなたはもうどれくらいベッドの上でちゃんと寝てないの?どれくらい食卓でちゃんとご飯を食べてないの?」
「なんで今そんなことを言うんだよ。おれたち、ちゃんと話し合ったんじゃなかったのか?どんな困難があったって一緒に生きて行こうって!」
「あなたにとって受け入れにくいことだとは理解してる。でもわかる?このまま一緒にいつづけたら互いを心配し合うことで、もっと疲れて、もっと辛くなるわ」

曉彤が口を開いた。

「阿達。簡単に一つだけ聞くわね。あなたは5年後、10年後の二人の生活がどんなだか考えたことある?二人が互いにすごく愛し合っていることは信じてる。でも小玲が心配してるのはもしかするともっと先のことかもしれない。男性って往々にして今のことにこだわるけど、女って未来のことを考えるものなの。あなたが苦しみ考え抜いて、やっと出した結論だって信じてるわ。でも阿達。忘れないでいてほしいの。彼女に必要なのは単に寄り添うことだけではなく、あなたの理解と許しのほうが必要だっていうことを。小玲。あなたも覚えておいて。これは二人の問題で、絶対にどちらか一方が決めることじゃないってことを」

曉彤と二人きりになった家尉は彼女にこう聞いた。

「君は想像したことあるのかな。もし僕らがずっと付き合っていたら・・・5年後、10年後・・・一体どんなだったろうって」
「はっきり言って・・・あなたと一緒だったときはうれしいときはすごくうれしくて、悲しいときはすごく悲しくて・・・・気分はいつも上がったり下がったりだった。もしかするとあなたは私たちの未来がどんなだろうと考えたかもしれないけど、私には想像もできなかったわ」
「やはりそういうことか・・・・・。知ってる?僕はすごくばかだから、これまで自分が思っている人にどうしてあげるのが正しいことなのかがわからなかったんだ。だんだんと自分の考え方を相手に押し付けるようになり、相手を自分の思ってる通りに動かそうとした・・・・。そんな愛情が君にとってどれほど重荷かとは気がつかずにね」
「そんな風に考えないで。恋愛に行き詰まりがあっても、それは絶対にどちらか一人の問題じゃないんだから」
「だけど僕らの問題は、そのほとんどが僕に由来するものなんだ。芝羽、それに僕の母親・・・・そのせいでどれだけ君が辛い思いをしたか・・・・君は一度も怒らなかったし、自分のために弁解もしなかったけど」

70「前は自分には君を幸せにできる力があると思っていた。でも考えてもみなかったよ・・・・僕が愛することで君をこんなにも苦しめてしまうなんて。さっき阿達と小玲を見て、やっとわかった。別れるということは、愛してないからじゃないっていう時もあるんだ・・・・そして手を放すことがお互いのためになるという時もあるんだと」

「曉彤。安心して。今後、僕はもう前のように道理をわきまえずに君に付きまとったりはしないから。これから・・・・君は本当に自由だ」

泣き出す曉彤。

63「泣くなよ。言っただろ?ちゃんと出会ってちゃんと別れることこそが一番大事だって。今度こそ、僕は笑って君にさよならを言える」

「すごく名残惜しいわ・・・・すごく・・・」
「・・・・・僕もだよ。でも約束して・・・・元気でいると」

うなずく曉彤。

最後にきつく抱きしめ合う二人。

68その後彼女の家の前で別れようとすると、家尉の携帯が鳴った。ポロが見つかったという知らせだった。

「ポロ。どうしてここにいたの?」

69すると黒い別の柴犬がやってきた。

「こいつめ!まさか飛び出して恋愛してたのか?」

「あきらめなければ願いは必ず叶うのね」

その夜、家尉は先日会った父のことを考えていた。

夜遅くまで仕事をする父。

「父さん。引退を考えないの?」
「・・・・おまえ、継ぐ気になったか?」

そのころ帰り道の曉彤は、家までの歩数を数えながら歩いていた。

67「關曉彤、一体どうしちゃったのよ。ポロは戻ってきた。紀家尉も変わった。彼は自分の問題すべてに向き合うことができるわ。今回起きたことは明らかにいいことばかりじゃないの!あんたは笑うべきよ。力いっぱい・・・うれしい笑顔を・・・・こんな風に・・・・・」

そういって自分の口を指で持ち上げた。

「すごく名残惜しいわ・・・・すごく・・・・」
「・・・・・僕もだよ。でも約束して・・・・元気でいると」

涙が止まらない。

歩数を再び数えながら歩き始める曉彤だった。

翌朝、ポロと散歩している家尉。

「ポロ。もっとゆっくり!デートだからってそんなに慌てるなよ。言っとくけど、これからはデートにはおれを連れて行くんだぞ!自分で行こうとするんじゃないよ・・・・」

するとすれ違ったカップルがポロを見て。

60「広告板の犬じゃないの?」「ほんと、よく似てる」と。

広告板を見ると、そこには曉彤とポロのツーショットの写真を使った尋ね犬のポスターが。

「關曉彤・・・・。君だったのか・・・・」

<2016年7月26日記事より>

(この部分はネタバレでなく、”珠玉の言葉集”という風にしていました)

まずは芝羽と伴郎をつとめることになった家尉が、彼女との関係について語った言葉。

換個身份,當個永遠的朋友,也能更加的互相扶持,總比勉強再一起來得好吧
(立場を変えて永遠の友人になった方がもっとお互いを助け合えるし、無理をするよりずっといいだろ)

82家尉と曉彤が互いにすごく理解し合っているのに、どうしてよりを戻せないのか訝る芝羽に家尉が語った言葉。

有時候談戀愛就是這樣子,就像跳雙人舞一樣,一個舞步沒有跟上,接下來的每一步就都錯位了,但人生有時候就是這個樣子,一轉身就是一輩子,錯過就是錯過了。」
(恋愛にはそういう時ってあるだろ?二人でダンスでも踊ってるみたいに、ひとつステップがついてけないとその後ずっとずれ続けるんだ。でも人生にはそういう時がある。あっという間なのが一生。間違ったら取り戻せない)

そんな家尉を、一年前より大人になったと感じる芝羽でした。

90レッドカーペットの上を歩く家尉と曉彤。「レッドカーペット(バージンロード)を歩くのってこんな感じなんだ」と言う彼に対して曉彤が言った言葉。

兩個人的步伐、節奏都要一樣,才能穩穩的走到最後
(二人の歩調のリズムが合って初めて最後まで落ち着いて歩くことができるの)

そういう彼女に家尉が言った言葉。

如果我走太快,你就捏我一下,如果跌倒了,就往我身上跌吧
(もし僕が歩くのが早すぎたら、ちょっとつねって。もしつまづいたら、僕の上に転べよ)

小玲が阿達に「うれしいときも悲しいときも、あなたを決して一人にはしないというのが結婚のときに誓った言葉。この誓いは今でも変わっていない」と言った後に続けた言葉。

現在我要放手了、好讓你找到下一個可以陪你很久很久的人
(今、私は手を放さなくちゃ。あなたが長く長く連れ添ってくれる人を探せるように)

そんな彼女に阿達は「結婚のとき言っただろ、君の人生のどんな時も僕は寄り添って一緒に歩むと」と答え、続けた言葉。

雖然妳不再是我的老婆,我還是會永遠愛妳
(もう僕の妻ではないとしても、それでもやはり僕は永遠に君を愛している)

そして「關医師が僕に、5年後、もしくは10年後の姿を考えてみたことがあるかと尋ねたけれど、僕の答えは、今後のことはその時になってから話そうよということなんだ」と言って続けた言葉。

如果我們一直想著未來,要怎麼好好活在現在?
(もし僕らが先のことばかり考えていたら、どうやって今をちゃんと生きれるんだ?)

阿達と小玲のことを心配する曉彤に、「結婚も離婚も形式にすぎない。夫婦でなくなったとしても、彼らはやはり一緒に生きて行くべきだ」と語った後に家尉が言った言葉。

79「紅毯很短,但人生很長,他們教會了我,什麼是真正的愛情
(レッドカーペット(バージンロード)は短いが、人生は長い。彼らは僕に教えてくれた。何が本当の愛情なのかを)

それに対して曉彤が返した言葉。

或許生命有盡頭,但他們反而更勇敢的去愛了
(命に限りがあるからこそ、彼らは恐れずに愛せるのね)

来週。

ラストです。

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